プロテインのパッケージや商品ページでよく見る「1食あたりタンパク質◯◯g」という表記。数字が大きいほど良い製品に見えますが、実はこの数字だけで選ぶと失敗することがあります。
「1食で25g」でも、使用量が多いだけかもしれない
「1食あたりのタンパク質量」は、1食の使用量(すくう粉の量)を増やせばいくらでも大きくできる数字です。
たとえばこの2つ、どちらが「良い」プロテインでしょうか。
| 商品A | 商品B | |
|---|---|---|
| 1kgの価格 | 4,400円 | 4,000円 ← 安い! |
| 1食あたりタンパク質 | 20g | 24g ← 多い! |
| 1食の使用量 | 25g | 40g |
| 1kgで飲める回数 | 40食 | 25食 |
| 1食あたり価格 | 110円 | 160円 |
| タンパク質1gあたりの価格 | 5.5円 | 約6.7円 |
※ 数値は説明用の例です
パッと見は商品Bの圧勝です。袋は400円安いのに、1食のタンパク質は4gも多い——商品ページで目に入るのはこの2つの数字なので、多くの人がBを選びます。
でも下3行を見てください。実際に得をしているのは商品Aです。Bは単に1回にすくう量が多いだけ。使用量が多いと——
- 1食あたりの価格が上がる(同じ袋から取れる回数が減る)
- 1袋で飲める回数が減る(買い足しの頻度が上がる)
つまり「1食あたり◯◯g」は、メーカーが決めた使用量に依存する数字であって、粉そのものの質を表していません。ここが落とし穴です。
じゃあ何で比べるか——タンパク質含有率
使用量の影響を受けずに粉の質を比べられるのがタンパク質含有率です。
タンパク質含有率(%)= 1食のタンパク質量 ÷ 1食の使用量 × 100
先ほどの例なら、商品Aは 20g ÷ 25g で含有率80%、商品Bは 24g ÷ 40g で含有率60%。「どちらの粉がタンパク質のために効率的か」が一目でわかります。使用量をいくら盛っても、この数字はごまかせません。
ただし、メーカー表記の含有率には2つの問題がある
- ① そもそも公表していないブランドがある
タンパク質含有率はすべてのメーカーが表示しているわけではありません。表示がない商品同士は、そのままでは比べられません。
- ② 公表していても「無水物換算」のことがある
パッケージの「含有率◯◯%」は、無水物換算——粉に含まれる水分を除いた重量をベースに計算する方式——で書かれていることがあります。分母が小さくなるぶん、実際にすくう粉あたりで計算した値より高めに出ます。計算方式の違う数字を並べて比べても、正しい比較にはなりません。
当サイトは全商品を「成分表ベース」で統一計算
プロテインナビでは、メーカーの公表値をそのまま使わず、全商品のタンパク質含有率を栄養成分表示(成分表)から同じ式で計算しています。
- 成分表の「1食あたりのタンパク質量」÷「1食の使用量」で算出
- 公表していないブランドの商品も含めて、全商品に含有率がある
- 無水物換算ではなく、実際にすくう粉あたりの数字なので実態に近い
- 全商品が同じ計算式なので、横並びで公平に比較できる
※ 当サイトの含有率がメーカー公表値(無水物換算)より低く見えることがありますが、計算方式の違いによるもので、上記の理由から比較にはこちらの方が適していると考えています。
実際の比較画面がこちら。内容量も販売価格もまったく同じ2商品で、冒頭の例と同じことが起きています。

レーダーチャートで見ると、この2商品の関係はもっとはっきりします。

含有率で検索・比較する
この含有率は、サイトのどこからでも比較の軸に使えます。検索ページでは「タンパク質含有率◯%以上」をそのまま検索条件にできます。

まとめ
- 「1食あたりタンパク質◯◯g」は使用量しだいで大きくできる数字。それだけで選ばない
- 粉の質はタンパク質含有率で比べる
- メーカー公表の含有率は「未公表」や「無水物換算」があり、そのままでは比較しづらい
- 当サイトは全商品を成分表ベースの統一計算にしているので、実態に近い数字で横並び比較ができる